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整備士が教えるタイヤ交換について

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こんにちは。

皆さん愛車のタイヤを気にしたことはありますか?

「タイヤの交換をしたいけどどんなタイヤを付ければいいかわからない・・・」

という方もいらっしゃると思います。

今回はタイヤの交換について解説していきます。

タイヤ交換の時期って?

 溝がなくなる

タイヤの溝がなくなれば交換となります。

ただタイヤの溝はツルツルまで使えるわけではありません。

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画像引用・・・タイヤの点検|タイヤの知識|日本グッドイヤー 公式サイト

タイヤの溝にはこのようにスリップサインというのが設けられていてこのスリップサインが表面に出ると車検に通らなくなります。

ただしこのスリップサインが出る頃には溝の残量の低下による排水性の低下などがありますのでそれ以前の交換が必要になります。

 

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画像引用・・・タイヤの点検|タイヤの知識|日本グッドイヤー 公式サイト

スリップサインの位置は外周にこのようにマークがついていますのでこの部分の設置面を確認するとあります。(ミシュランなどはマークの形が違うので注意)

 

ひびの発生

タイヤのゴムは年数の経過や空気圧不足でゴムが劣化し、だんだんとひびが入っていきます。

ひびは溝の減少と違い車検を通すことが可能ですが(例外もあり)、放置するとひびが拡大しタイヤがバースト(破裂)することがあります。

 

タイヤの製造年の見方

タイヤの劣化を知る方法の一つとして製造年を見る方法があります。

見方としてはタイヤのサイドウォール部に4桁の数字が記載されています。f:id:camerangz:20190923012548j:plain

この写真では2718です。

前二桁が製造された週、後二桁が製造された年数を表します。

このタイヤの場合は2018年の27週(7月くらい)の製造です。

保管状態にもよりますが製造後5年ほど経過するとひびが入り始めることが多いので一度チェックしてみましょう。

 

タイヤのサイズの見方

タイヤのサイズもサイドウォールに記載されています。

 

例として、215/45R17 87Wと表示されている場合、

215・・・タイヤの幅(トレッド幅)

45  ・・・偏平率

17  ・・・リム直径

87W・・・速度記号、荷重指数

となっています。

このうちサイズを決めるうえで重要なのは、タイヤ幅・偏平率・リム直径です。

 

タイヤ幅は純正の表記より大きいとはみ出す可能性や内側に干渉する可能性、小さいと本来のグリップ性能を発揮できずにコーナリング性能の低下などの可能性があります。

 

偏平率はタイヤの高さ÷タイヤの幅×100で出せる数値で、タイヤの厚みの部分になります。

あくまでなので偏平率が同じでもタイヤの幅に応じてタイヤの厚みは変わりますので注意が必要です。

 

リム直径はホイールの直径とイコールになります。

同じホイールに組み込む場合この数値が違うと付けることが出来ません。

 

最後の速度記号、荷重指数は乗用車の場合あまり気にすることはありません。

 

以上の数値がありますので基本的には同じタイヤサイズのタイヤを組み付けるようにしましょう。

 

オススメのタイヤはあるのか?

タイヤといっても色々な種類があります。

燃費重視だったりグリップ重視、静粛性を重視したのと様々です。

残念ながらこれらすべてを高いレベルで兼ね備えたタイヤというのはありません

このことからも自分の車とその使い方にあったタイヤを選ぶようにしましょう。

 

大きく分けると以下のようになります。

値段重視

全ての性能はそこそこに値段を抑えたタイヤです。

ブリヂストンのNEXTRYやヨコハマのECOSなどがあります。

燃費重視

転がり抵抗を低減して燃費に考慮したタイヤです。

現在では各社の基本シリーズに設定されていることも多いです。

あまり価格は高くないものも多いです。

ブリヂストンのエコピアシリーズやヨコハマのブルーアースシリーズなどです。

スポーツ重視

グリップや走行性能を高めつつも燃費や静粛性にある程度配慮したタイヤ。

ヨコハマのADVAN FLEVAやダンロップのDZ102など。

ハイグリップ重視

燃費や静粛性を犠牲にしてでもグリップ性能を上げたタイヤ。

各社の技術の表れでもあるので値段が高いです。

ブリヂストンのポテンザやヨコハマ ADVAN NEOVAなどです。

静粛性重視

走行時の静粛性を重視したもの。

高級車に履かれることを想定してることが多く静粛性以外の性能も高く、値段が高めです。

ブリヂストンのレグノシリーズなど。

 

海外製のタイヤってどうなのか?

ここでいう海外製とは中国や韓国、台湾や東南アジア製のタイヤを指します。(通称アジアンタイヤ

日本製やヨーロッパ製と比べると非常に安い 値段で売られています。

このタイヤはどうなのかというと正直オススメしません。

もちろん安全の基準などはクリアしているのですが今まで見てきた中で、

・バランスウェイトを多く貼り付けないとバランスが取れない

・静粛性が悪すぎる

などがありました。

一番ひどかったのは表記上は155/70R13のタイヤがどう見ても165/80R13ぐらいと一回り大きく、ボディに干渉していたというのがありました。

 

当然アジアンタイヤ全てがそうというわけではないですが以上のことがあるのであまり推奨は出来ません。

 

タイヤはどこで買うのがいいのか?

タイヤを買う手段としては大きく分けて2パターンあります。

一つはカー用品店やディーラーなどの店頭で買う方法。

もう一つはネットで買う方法です。

カー用品店、ディーラーで買うメリット・デメリット 

店員さんに聞きながら購入を検討できる

タイヤの種類などが全く分からない時には便利です。

ある程度の知識を持った店員さんであれば合ったタイヤを教えてくれます。

古いタイヤを付けられることがない

基本的に新しいタイヤを在庫したり取り寄せることが多いので年数の経過したタイヤを付けられることはあまりありません。

値段が高い

どうしても販売店の場合は値段が高いです。場所によっては値引き交渉に応じてくれる所はありますが。

 

ネットで買うメリット・デメリット

安い

流通の関係で店舗で買うより確実に安いです。

ネットで買う最大のメリットです。

タイヤの状態がわからない

製造年やゴムの状態が不透明なことが多いです。

製造年を記載している業者もありますがそうでないのもあるでの注意。

タイヤ交換してくれる所を探さないといけない

ネットの場合自分で交換してくれる所を探さないといけません。

持ち込み交換がNGの所も多く、OKの場合でも工賃割高の場合もあります。

 

窒素ガスって入れるべき?

カー用品店で交換すると窒素ガス(N2ガス)を勧められる場合があります。

窒素のメリットとして

・空気が抜けにくい

・ガス内に水分が入らないので温度変化で圧が変化しない

・ガス内に水分、酸素が入らないのでタイヤやホイールが劣化しない

というのが言われています。

 

よく「窒素は抜けないからノーメンテナンス!」と謳っている業者がありますがノーメンテナンスは嘘です

そもそも空気の80%は窒素なのでそれが事実なら空気だけ補充していればそのうち窒素100%になりますし。

窒素を入れてもメンテナンスは必要です。

 

圧の変化ですが例えばサーキットで走行するとタイヤの熱で空気圧が1.6→2.4とかの変化がざらに起きます。

水分は熱で膨張するのでタイヤに熱が加わると膨張し空気圧が上昇します。

窒素100%なら水分での膨張がないので空気圧管理が楽になるのです。

ただし、サーキット走行での熱の話なので一般道でそんなに熱が加わることはないです。

 

劣化についても窒素で劣化しないとは言いますがそもそもタイヤやホイールの外側は空気と必ず触れるわけで・・・

 

以上のことからメリットはあるもののお金を払ってまで入れるメリットはないと個人的には考えます。

無料で入れてくれるのであれば入れていいと思います。

 

まとめ

タイヤ交換について情報をまとめさせていただきました。

これを参考にタイヤの交換を検討して頂けると幸いです。 

 

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