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整備士が教えるブレーキフルードについて

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こんにちは。

以前エンジンオイルの交換について解説させて頂きました。

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エンジンオイルは交換してる人も多いと思いますが、ブレーキフルードの交換を気にしてる人は少ないと思います。

車検などでおすすめされたけどわからない・・・という方のために今回はブレーキフルード(ブレーキオイル)について解説します。

ブレーキフルードとは?

自転車などはブレーキレバーとタイヤに付いているブレーキの間はワイヤーでつながれていますが、乗用車の場合はワイヤーの代わりにオイルの力(油圧)を使っています。

そのためのオイルがブレーキフルードとなります。

作動油(フルード)であって潤滑油(オイル)ではないのでブレーキオイルではなく、ブレーキフルードが正しい名称です。

ブレーキフルードは通常のオイルと違い水分を吸いやすい性質(吸湿性)があります

この吸湿性がブレーキフルードの特徴であり、交換のタイミングを決めているものになります。

ブレーキフルードの交換って必要?

ブレーキフルードの交換って正直あまりメジャーではないです。

交換が必要なの?って思っている方もいらっしゃると思います。

ただ、ブレーキフルードは先述のように吸湿性があるため、どんどん空気中の水分を吸ってしまいます。

年数の経過で水分を吸ってしまいますので少なくとも車検ごとの交換が必要になります。

交換しないとどうなるの?

ブレーキフルードの交換を怠ると、ブレーキフルード中の水分が増えてブレーキ使用時に高温になりブレーキフルードが配管内で沸騰します。

この現象をベーパーロック現象といいます。

ブレーキフルードの沸点は規格にもよりますが水分を含まない状態で200℃以上ですが、水分を含むことにより沸点が下がっていきます。

その状態でブレーキを多用すると配管内のブレーキフルードが沸騰し気泡が発生します。

気泡=空気なのでブレーキを踏んだ際、空気は圧縮されてしまうのでブレーキペダルを踏んでもスカスカでブレーキに力が伝わらない危険な状態となります。

私自身もサーキット走行時にベーパーロックを経験したことがありますが、ペダルがスカスカになることにより、若干ですがパニック状態になりました。

この状態を作らないためにも定期的な交換が必要となります。

交換費用は?

オイルの種類にもよりますがオイル代が数百円から、工賃が3000~7000円くらいが相場です。

ブレーキフルードはタイヤを脱着して作業する車が多く、点検・車検時に交換すると工賃が抑えられることが多いです。

まとめ

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今回はブレーキフルードの交換について解説させて頂きました。

エンジンオイルと違ってあまりメジャーな存在ではないですが車の寿命以上に命を守っているというのを知ってもらいたいです。

全然交換したことがない・・・という方はなるべく早めの交換をしましょう。